昨日、au(KDDI)が自信満々に新料金プランを発表しました。
1,980円からのスマホ料金プラン
と聞くと、これまでよりグンと安くなって格安SIMと同等??という気もしますが、1,980円にするにはいろいろ条件があったり、iPhoneは対象ではなかったりと、どうもよく分かりません。ネット上でのユーザーの反応や評価は今一つ。今より高くなるんじゃ?なんて声も聞かれます。
実際、このところ格安SIMに乗り換えるユーザーも多く、流出防止のためにはこのような低価格で使いやすい(ユーザーの利用ニーズに合っている)料金プランは有効だと思います。ドコモも先日1,500円割引になるようなプランも出していましたし、今後も各社こういった動きがあると思います。それは、それだけ格安SIMの価格やサービスが魅力的だということでしょう。
目次
格安SIMへの乗り換えを検討しよう
先月とあるサイトで見た格安SIMに関する調査で
年収が上がるにつれて格安スマホ利用者が多くなる!
という面白い結果が。
年収200万円以下から1,000万円以上まで4段階でカウントすると、年収が多い層ほど格安SIMの利用率が高くなっていました。
本当のセレブや富裕層は通信料金なんて気にしない方も多いと思いますが、この結果から思ったことは、収入が少ない人ほど格安SIMを使うべきなのに!ということです。
使い方や契約プランにもよるのですが、格安SIMに変えることでスマホ1台あたり、月額数千円は安くなると言われています。仮に4,000円としたら1年で48,000円!この差額で旅行も行けますよ。家族で考えればさらに大きな金額に。なのに、そこそこ収入のある人たちの方がそこに敏感に反応しているわけです。
節約の意識がない、情報収集力が無い
→よく分からないし、面倒くさいし、今のままでいいや。
そんな単純なことではないと思いますが、ちょっと面倒でも格安SIMへの乗り換え、考えてみましょう。
格安SIMはちゃんと使えるのか?
格安SIMのエリア
さて、格安SIM関係の記事を読んでいると「MVNO」というワードがよく出てきますが、まずはその説明から。
まず、MNO(Mobile Network Operator)は日本語で移動体通信事業者。ドコモ、ソフトバンク、auなどの事業者で「キャリア」などとも呼ばれます。
そして、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)は「仮想移動体通信事業者」。仮想というのは自社の回線や設備を持つことなく、MNOから借りて自社のサービスとして提供しています。なので格安SIMの事業者のことをMVNOと言っているんですね。
(マメ知識)Y!mobile(ワイモバイル)は自社で回線を持つMNOです。
ということでY!mobileも含め、格安SIMは大手のキャリア(MNO)から回線を借りている=同様のエリアで使えるということなんです。
格安SIM事業者 | 使用回線 |
楽天モバイル | docomo |
LINE モバイル | |
DMM mobile | |
FREETEL SIM | |
mineo(docomo) | |
IIJmio(docomo) | |
U-mobile | |
UQ mobile | au |
mineo(au) | |
IIJmio(au) | |
U-mobile S | ソフトバンク |
Y!モバイル(MNO) |
mineoとIIJmioはドコモとauのどちらでも契約することができます。
端末はそのまま使える?
今契約されているキャリアの回線を使用している格安SIMであれば、SIMフリーの端末でなくても、そのまま今の端末を使用できます(Y!mobile除く)。また最近の端末であればSIMロック解除が可能ですので各キャリアのWEBページなどで確認してみてください。
私はドコモのiPhoneを使用していて、SIMロック解除対応機種だったのですが、ドコモショップで聞いたところ、最初は解除できないと言われ、調べるよう依頼すると「対応しています」と訂正され、またその解除はドコモショップでしか行えず有償との説明を受けました。しかし、パソコンからの手続きなら無料だった記憶があったので、そのまま帰宅し、自分でやってみたら短時間、無料で完了しました。ドコモショップで、あるいは電話でSIMロック解除をした場合は3,000円かかります。(ショップの店員さん全員が詳しいわけじゃないので注意しましょう)
通信速度~遅くなる場合あり
通信速度に関しては、ネット上にも調査結果がいろいろアップされていますが、格安SIMの仕組み上、遅くなることがあるようです。
その仕組みというのは、キャリアから借りている回線を使用ユーザーで分けているため、あるエリアで通信している人(データ)が増えると、通信速度が遅くなる可能性があるということなんです。よく言われるのは昼間ですね。また人が多く集まる場所で多くの人が使用するとそこだけ通信速度が遅くなるなんてことも考えられます。
ただ、調査の結果を見る限り、速度は遅くなっても通信は可能で、メールやSNSなど通信量が少ない使い方ならストレスを感じるほどではなさそうです。動画をガッツリ見るのは辛いかもですけど。
また、MVNO各社はユーザーの拡大に合わせて回線の状況も改善していくと思われますので、常に快適な通信状況が無いと困る!という方以外は問題ないかと思います。
先の調査で格安SIMのユーザーは営業職に比べて技術職や企画職の利用率が高いという結果もありましたが、営業職の人はそのあたりを考えてということかもしれません。
その他のデメリット、ケータイのメールが使えない
格安SIMが登場した当時は料金プランや細かなサービスでMNOに比べて劣る部分も目に付きましたが、このところ各社そのあたりかなり改善してきているようです。
LINEのID検索が使えないというのを聞いたことがありますが、まあそれくらいは目をつぶるとして、xxxxx@docomo.ne.jpなどのケータイキャリアのメールが使えません。これはデメリットと感じる方がいるかもしれませんね。
Gmailやプロバイダのメールアドレスで通常の利用には問題はないとも思いますが、永年使ってきたメールアドレスかもしれませんし、キャリアのメアド以外だと、知り合いのケータイに届かないことがあるかもしれません。(相手が受信を許可していれば問題ありません)
私自身はスマホにしてしばらくしてキャリアのメールはほぼ使わなくなり、たまに受信したのはキャリアやショップからの案内くらいでしたので、そこは全く気になりませんでした。
以前は通話が高いと言われていましたが、今は5分や10分以内なら無料だったり完全にかけ放題のプランもありますのでデメリットではなくなりました。
また、そのMVNOが廃業しないか?という問題も指摘されます。そこそこ名の通ったところならよさそうな気もしますが、絶対に大丈夫とは言い切れませんね。
乗り換えタイミングに注意!
現在ドコモなどのキャリアで契約している方は、契約の縛りと端末代金の支払い状況に注意して、乗り換えのタイミングを検討してください。
というのは、料金プランが2年契約などになっている場合が多いのですが、その更新時期以外に解約すると違約金が発生します。ドコモの場合は9,500円でした。
また、端末を分割で支払っていて、その支払いが残っている場合、残額を払わなければいけません。それは仕方ないのですが、契約を続けていると、月々いくらか割引がある場合もありますのでそこは要確認です。
仮に月々5,000円安くなるなら、その違約金などの分もすぐ取り戻せそうですが、更新時期が近い場合は、それを待ってからの方がお得かもしれません。
スマホ2台持ちにすると便利だし安くなるなんて情報もありますので、解約せずにしばらくは2台でというのもありかも。
おすすめの格安SIM
全部を使い倒して調べたわけではありませんが、周りで使っている人々の感想や評価、通信速度や通話品質などの調査データなどからよさそうなものを(独断で)ピックアップしてみましたので、ご参考まで。
Y!mobile(ワイモバイル)
イチキュッパ(1980円)のCMでおなじみのY!モバイル。お値打ちな料金に加え、家族割引もありますし、ヤフー関連の特典もあってお得感満載です。ソフトバンクと同じエリアで使えるのも安心です。
公式サイトから簡単に申し込めます。
楽天モバイル
XジャパンのYOSHIKIさんがCMしてましたね。あの楽天の格安SIMです。回線はドコモなのでエリアは申し分なし。料金もお値打ちですし、2枚(台)目以降がお値打ちになるキャンペーンなども魅力です。また通話SIMを契約すると楽天でのショッピング時のポイントが増えるのも嬉しいです。
楽天モバイル エントリーとお申込で、ご契約中楽天市場でのポイントが、ずーっと2倍!
LINEモバイル
あのLINEの格安SIMです。LINEの通話やトークが使い放題で500円~と使い方によってはとっても低価格で使えます。またポイントでスタンプなどを購入できるもの楽しみです。ドコモの端末ならそのまま(SIMのサイズは要確認)使えます。
UQmobile
auと同じKDDIグループの格安SIM。通信状況が良すぎて総務省から目を付けられたほど(現在は)他社に比べて高速での通信ができているようです。回線はauですのでエリアは広いですし、KDDIグループなら安心です。
DMMモバイル
業界最安値を前面に打ち出している格安SIM。実際の店舗がない分、他より安くできると言われると、なるほどなと思います。ドコモの回線でエリアは問題なし、シンプルかつ使う側のことを考えた料金プランがいいですね。
U-mobile(ユーモバイル)
様々な企業と連携したマルチMVNO。エリアも容量も通話機能も、豊富なバリエーションで、あなたにあったプランが選べます。ドコモの回線を使用するプラン以外に、ソフトバンクの回線を使用するU-mobike sというプランもあります。
OCNモバイルONE
運営はNTTグループのNTTコミュニケーションズなのでサポートはしっかりしていますし、また回線はドコモで安心して使うことができます。データの繰り越しができたり、1日のプランがあったりと、便利でフレキシブルに利用できる料金プランも魅力です。また、料金の支払いに関してクレジットカードだけではなく口座振替も可能なのが特徴です。
各社それぞれ魅力があって迷ってしまいますね。じっくり考えて選んでください。ただ、どこを選んでも今よりはグンと通信費は下がるのではないでしょうか?
格安SIMをうまく活用して節約しましょう!
まだまだ様々なMVNOがありますので、良さげなものがあればどんどん紹介していこうと思います。ちなみに我が家ではY!モバイルと楽天モバイルを使用していますが、月当たり余裕で1万円以上節約できました。