マニアじゃない方向け・レコードプレーヤーの選び方 | ときめきメキキ

マニアじゃない方向け・レコードプレーヤーの選び方

先日アナログレコードに関する記事を書きましたが、今回はレコードを聴いてみようという方の参考になればと「アナログレコードプレーヤーの選び方」についてお話しします。
最初におことわりしておきますが、オーディオマニア向けの内容ではなく、レコードを聴きたいが何を買ったらいいか分からない、とか昔はレコードプレーヤーやアンプなども持っていたけど処分してしまったというような方向けの簡単なものですのでご了承くださいませ。

CDの普及により、一時期は無くなってしまうかと思われたアナログレコード&プレーヤー。今では商品自体も少ないのかなと思いきや、昨今のブームのせいか、レコード全盛時よりも選択肢が多いんじゃないか?と思えるほど多くのプレーヤーが販売されています。価格も5,000円くらいから。上を見ればキリがありませんが、低価格のものでも十分アナログレコードを楽しむことができます。

レコードを聴くのに必要なもの

レコードプレーヤーを選ぶ際には、まずはあなたの今の環境と、どのように聴きたい(使いたい)かという希望のスタイルを確認しておくと失敗がありません。

必要なものを図にしてみました。基本のところを見ていただいて、左側から右のスピーカーまで音の信号が伝わっていくわけです。

フォノイコライザーという見慣れない機器が間に入っていますが、「PHONO」と書くと思い出す人もいるかもですね。レコードが主流だった頃はパワーアンプやミニコンポにPHONO入力がある(PHONOイコライザーを内蔵していた)ものも多くありました。ただ、最近はCDが主流になり、アナログプレーヤーを繋ぐことが減ってしまったので、PHONO入力を見かけることが減ってしまいました。

そんな背景も踏まえ、図中の①~⑤をまずはざっくり説明します。

レコードプレーヤーのタイプ

各タイプのおすすめ機種というわけではありませんが、イメージが分かるよう画像を入れながら紹介していきます。

①スピーカーも内蔵したレコードプレーヤー


ION Audio Max LP レコードプレーヤー
〇スピーカー内蔵 〇USB端子 〇RCA出力 〇78回転対応

例えばこんな感じのものです。もうこれ1台あればレコードが聴けます。大音量や重低音などを期待するのは難しいですが、小さな部屋で雰囲気あるBGMとしては十分聴けます。もしもっと音質や音量を求めるなら、外部出力(RCA端子など)からアンプなどに繋げることも可能です(②や③のスタイル)。
スピーカーやミニコンポなど何も無いところで聴くというのであればこのタイプが便利です。


Musitrend レコードプレーヤー スーツケース型
〇スピーカー内蔵 〇USB/SDレコーダ内蔵 〇RCA出力 〇78回転対応

最初の画像にあるレトロなトランク風のものもオシャレですね。普段は使わず必要な時だけ持ち出して、というような場合はこういうのいいですよね。

また、最近のアナログプレーヤーはヘッドフォン端子があったり、USB端子でパソコンやメモリにレコードの曲をデジタルデータとして取り込める機能が付いているものが多いので、購入を検討する場合はそのあたりもチェックしてみてください。

②ミニコンポやパワードスピーカーで聴く場合はPHONO内蔵プレーヤー

最近の安価なプレーヤーはこのタイプが多いです。
RCA端子(赤と白のピンタイプ)などの外部入力に対応したミニコンポアンプ内蔵スピーカー(パソコンやスマホを繋ぐようなもの)に繋げば音を出せます。
※入力端子の形状が異なっても変換プラグなどを用いれば対応可能な場合が多いです。


TEAC TN-350-NA アナログターンテーブル
フォノイコライザー機能内蔵 〇USB端子 〇MMカートリッジ付属 〇ベルトドライブ

audio-technica ステレオターンテーブルシステム  AT-PL300
フォノイコライザー機能内蔵 〇フルオート

見た目だけではフォノイコライザー内蔵かどうかは分かりませんので、そこは要確認。またフォノイコライザー内蔵で、そのON/OFFの切り替えができるものもありますよ。

スピーカーやミニコンポに繋ぐ際にはケーブルが必要ですが、最近はブルートゥース内蔵のプレーヤーがあり、Bluetoothスピーカーがあれば、無線で再生することができます。


AKAI Professional フルオート高品質レコードプレーヤー  BT100
フォノイコライザー機能内蔵 〇USB端子 〇フルオート 〇Bluetooth対応 

③PHONOイコライザーが無いアンプに繋ぐ場合は②と同様

フォノイコライザーが無いアンプに繋げる場合は②と同様のレコードプレーヤーがあれな音を出せます。

比較的低価格のプレーヤー①~③はレコード針も最初からついているものがほとんどなので、それだけ購入すれば大丈夫でしょう。

④PHONOイコライザー内蔵のアンプに繋ぐ場合


DENON アナログレコードプレーヤー  DP-500-M
〇MMカートリッジ付属 〇ダイレクトドライブ方式

昔のパワーアンプをお使いですと、PHONO入力がアンプに付いているケースもあります。その場合はレコードプレーヤーはPHONO内蔵タイプじゃなくてもOKです。またPHONO内蔵でもそれをOFFできるものであればPHONO入力に繋げられます。

⑤高性能のものを揃える場合

高音質を目指して気に入ったもの、高級なもので揃える場合ですかね?
また、手元にある器材を見たらたまたまこうなるということもあるかも知れません。


ラックス ベルトドライブ式アナログプレーヤー PD171A
〇カートリッジ付属なし 〇ベルトドライブ 〇トーンアーム交換可

高級というか本格的なプレーヤーの場合、PHONOイコライザーを内蔵していないことはもちろん、レコード針やカートリッジ(後述)なども別途揃えなくてはいけないものもありますのでご注意ください。(というかこのあたりを購入される方には釈迦に説法ですね。)

レコードプレーヤーって、カートリッジやトーンアームを変えたり、振動を抑えるために工夫したりと、奥が深いというか、ハマると抜け出せない沼のような世界でもあります。お金もかかりますしね。

ですが、そこまでこだわらなくても、必要な機能を把握して選べばよいと思います。

プレーヤーを選ぶ際に知っておきたい用語

アナログプレーヤーを選ぶ際に知っておくとよいワードをいくつか挙げておきます。

回転数

アナログプレーヤーの場合、レコードに合わせて回転数を合わせる(切り替える)必要があります。33-1/2回転、45回転は大丈夫だと思いますが、78回転は対応していないプレーヤーもありますので、もし手元にSP版(78回転)があり、そのレコードも聴くという場合は対応しているものを選んでください。

USB端子(デジタル変換)

アナログレコードの音源をデジタル変換してパソコンに取り込みたい場合は、USB端子があるものを選びましょう。
レコードをパソコンに取り込むのは結構面倒な作業だったりしますが、懐かしい曲をいつでも聴けるようになるのは嬉しいですよね。

オート機能

CDだとボタンやリモコンでの操作が当たり前のことなんですが、アナログプレーヤーの場合、基本は人が全て操作します。ですが、多少は自動化されているものもあり、スイッチで再生が始まり(針を手で動かさなくてもよい)、最後の曲が終わるとは針が自動で戻って止まる機能があるものはフルオート(プレーヤー)とスペックに書かれています。フルオートでも、もちろん手で動かせます。

また、スタートは手動ですが、終わった時は自動で戻るものはオートリターン(またはセミオートプレーヤー)
この機能が無いと、終わった時にも誰かが止めるまで、ず~っと回っていることになります。

高い機種は全部自動でしょ?と思うことなかれ、なんと高級機はほとんど全てがマニュアルなのですよ。

駆動方式

モーターがターンテーブルを回すのに、ベルトを介して回すベルトドライブと、直接回すダイレクトドライブの2つがよくある駆動方式です。

ベルトドライブはベルトの交換が必要とか、ダイレクトドライブは振動やモーターの位置が・・・なんていろいろ言われていますが、どちらが優れているか?という議論はマニアの方にお任せします。

現行製品の新品で、予算内で気に入ったものがあるのならどちらの方式でもよいと思います。

カートリッジ

カートリッジはレコード針がある音の入り口部分で、大きくはMM型、MC型の2つがあり、カートリッジは音質を大きく左右し、これを取り替えるなんてこともできるのでしょうが、ここもマニアの領域とさせていただきます。PHONO内蔵のプレーヤーの場合は気にしなくても大丈夫です。MMカートリッジとMCカートリッジでは出力が異なるため、PHONOイコライザーが対応していなければいけません。MCの方が高音質と言われますが、初心者は手を出さない方がよいでしょう。


マニア以外の方向けという大義名分のもと、かなり端折った感じなってしまいましたが、目的や今の環境、お持ちの機器に合わせて、最適なレコードプレーヤーを選んで、素敵な音楽ライフを楽しんでください。

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