【必見!】失敗しない納骨堂の選び方 | ときめきメキキ

【必見!】失敗しない納骨堂の選び方

前回、お盆の記事で「お盆の時期はご先祖の霊が家に帰ってくる」というお話をしましたが、とは言ってもお盆の時期、お墓参りをするという方も少なくないようです。

遠方のお墓はいろいろ大変

お墓がお住いの近くにある方なら、お参り行くのも区ではありませんし、お墓の掃除や手入れなどもされているでしょう。しかし、お墓が遠方の場合は、なかなかお参りにも行けず、命日やお盆、正月、春秋のお彼岸などで数回行けば多い方、年1回行けるかどうかという方も少なくないと思います。

そうした場合、お盆に帰省したらお墓参りをしなくては!ということになるでしょうし、他にお参りする親族がいなければ、しっかりと掃除をしなければなりません。経験された方は分かると思いますが、墓石は汚れ、周りには草が伸び放題と、大変なんですよ。

そして、ちょうど今、台風が上陸していますが、台風や地震などの災害時、お墓が大丈夫なのか、心配ですよね。

そういう方が増えている今、屋内のお墓、納骨堂への引越し(改葬)を検討する方も増えているようです。



納骨堂選びのポイント

納骨堂のメリットなどはネット上に情報は豊富にありますので、ここでは皆さんの信心深さやお墓・お参りに求めるものを軸に、後悔しない・間違いのない納骨堂選びのためのポイントをご紹介していきます。

納骨堂をお値打ち、格安、激安なんてことで選ぶ人はいないと思いますが、かといって高ければいい納骨堂といいわけではありません。供養の内容やお参りのしやすさなど、希望する条件を明確にしておき、予算内でナットクできるものを選んでいただければと思います。

宗旨宗派へのこだわり

テレビや新聞などで広告を出しているような納骨堂は「宗旨宗派を問わない」としているところがほとんどです。
浄土宗、浄土真宗、曹洞宗、天台宗、臨済宗、日蓮宗といった仏教の宗派はもちろん、神道や創価学会、キリスト教の信者さんもOKというところもあります。

とはいうものの「生前の宗旨宗派は問わない」とするところもあるので要注意です。これは納骨したらその宗派の信者、そのお寺の檀家さんになりなさい、ということなんです。

まず、宗旨宗派にこだわらず、お参りしやすさを優先に納骨堂を選ぶ方は、自分の宗派を供養してもらえるかを確認すればOKです。

そして、慎重に選ばなくてはいけないのは、お寺側が宗旨宗派を問わないと言っても、こちら側にこだわりがある場合です。

他の宗派のお寺でも構わないが、自分の宗派のお経をあげてほしいなどという場合は、その納骨堂に他のお寺の僧侶を連れてきてよいか?という話になり、さすがにそれはNGな気がしますが、中にはそういうニーズにも対応してくれる納骨堂もあるようです。

どうしてもその宗派で、という場合は納骨堂を運営するお寺の宗派を調べて探したり、現在お付き合いしているお寺さんに聞いてみるのもひとつの手かと思います。

納骨・供養にかかる総費用

これは重要なポイントの一つです。お墓の後継者に様々な負担をかけたくないと納骨堂や永代供養を選ぶ場合が多いのですが、できれば費用的な負担も減らしたいものです。

まずは販売価格に何の費用が含まれているか?=他にどんな費用がかかるのか?をしっかりと確認しておきましょう。

例として、必要となりそうな項目を挙げておきます。

●販売価格
 広告や価格表などに表記されている価格に何が含まれているのかを確認しましょう。
全て込みで追加費用は一切不要というところもあれば、納骨(霊)数によって追加が必要であったり、いろいろオプションがあったりする場合もあります。

●納骨費用
納骨時には納骨式として僧侶が読経して納骨する儀式を行う場合が多いですが、その際に別途お布施などが必要な場合があります。

●供養料
 
期間はお寺や宗派によっても異なると思いますが、例えば33回忌までの永代供養料が販売価格に含まれている場合もあれば、別途必要であったり、供養する人数によって追加が必要になる場合があります。

●管理費
 
後ほど紹介する「機械式」の納骨堂に多いのですが、例えば年に1万といった管理費が必要となる場合があります。管理費の支払いが滞ると納骨堂から出されてしまうなんてこともあるようなので、そのあたりの規約も要注意です。

●納骨数・骨壺のサイズ
 スペース的な制限で納骨できる数(霊数)の上限が決まっている場合があります。また骨壺のサイズが地方やその方の体格などによって異なりますので気にしておくと良いでしょう。
(例)「4寸の骨壺で4霊まで」など

●戒名
 
戒名が欲しい場合に無料で授けてくれるお寺もありますし、別途費用がかかる場合もあります。戒名が何十万円かかるとなると、販売価格よりもそこで費用が掛かってしまうなんてこともあります。

●その他お布施など
 命日やお盆などの法要や、葬儀を依頼できる納骨堂もありますが、その際には追加で費用が発生すると思いますので、可能性がある場合はその金額も確認しておくと良いでしょう。
また、納骨することで檀家になり、(強制ではないが)寄付の依頼が頻繁にあるというのはあまりいい気がしませんよね。

納骨堂のタイプ

納骨堂にはいろんなタイプがあります。

質素というかシンプルなものだと、ほんと普通の棚に骨壺や位牌を置くだけのお寺もありますが、その他のタイプをいくつかご紹介します。

●ロッカー式・仏壇式

ロッカーのような一つの空間、あるいは仏壇の様に祭壇があってその下に骨壺を納めるタイプです。一昔前だと、あんなロッカーみたいなところに入れるのはかわいそう。なんていう人もいましたが、今では割と普通になってきたように思います。

このタイプの場合、納骨する場所=お参りする場所が決まっているので、お寺が開いている時であればいつでも気軽にお参りができます。また、納骨壇の中は家族だけのスペースなので、思い出の品を入れたり、お好みで飾ることもできる場合が多いです。

但し、隣や場合によっては上下に別の方のお骨もありますので、お参りが重なった場合は、多少待つことになるかもしれませんし、プライバシーはあまり無いかもしれません。

また、納骨堂内で法要を行おうとすると十分なスペースが無いということもあるかもしれません。

●機械式・搬送式


吾妻橋天空陵苑

都心部に多いタイプで、簡単に言うと自動倉庫とお墓を組み合わせたシステムです。お骨を納めた厨子(ずし)を棚に収納し、お参りの際に、参拝スペースに運んできて、そこでお参りするスタイルです。

参拝スペースは比較的広めに設けられており、またプライバシーもそこそこ確保されているところも多いです。中には完全に個室のようなスペースがある納骨堂もあります。(それなりにお値段もしますが)

このタイプは参拝スペースがいっぱいの場合には順番待ちが発生します。契約者数と参拝スペースの数をしっかりと計算して作られたものであればよいのですが、狭いスペースにとにかく多くの厨子を!というような納骨堂だと、お参りに行ったら〇時間待ち!なんてことにもなりそうです。

また、機械式の場合は「管理費」が必要なところが多いようです。機械のメンテナンス費用ですかね?

●その他
 普通のお墓(墓石)を屋内に持ってきたようなタイプもありますし、仏像や位牌を並べるタイプ、合祀(ごうし)といって個別の骨壺ではなくて、お骨を(他の方と)一緒にして供養するタイプもあります。合祀の場合、お墓を引っ越したいからといっても、返してもらうことは出来ないのでご注意を。

お参りのしやすさ

お墓参りが大変だからと改装する場合は、特にここが重要です。ここで選択を誤ると納骨堂にした意味がありません。

●納骨堂へのアクセス
まずは自宅から行きやすい納骨堂であること。
お車で行く場合は、駐車場の有無、そして駐車場から参拝スペースまでのアクセスも重要です。駐車場からの移動距離が多かったり、階段や坂道が多いとお参りも大変です。

そして車だけではなく、公共交通機関でのアクセスも重要。将来的に車の運転を辞めるかもしれませんし、車の運転役が先立つ場合もあります。駐車場と同様に駅から何分、何メートルという情報上では近くても、実際歩くと大変なんてこともあります。

決める前にアクセスや周辺環境を確認しましょう。

●スタッフや僧侶の対応
 お参りする際に、スタッフや僧侶が気持ちよく対応してくれると嬉しいですし、お参りの回数も増えるのではないでしょうか?また、質問や依頼に対しても親切にしっかり対応してくれるかどうか、そのあたりも事前に知っておけるといいですね。

対応の悪いスタッフは論外ですが、知識の乏しいスタッフや不愛想な僧侶は結構いたりします(笑)。

●参拝の手続き・待合スペース
 手続きも無くフリーでお参りできるところもあれば、受付をして順番を待ってというところもあります。またカード認証であったり、最近は顔認証で受付を行う納骨堂もあると聞きました。便利なものならよいのですが、新しさや管理側の都合優先で、利用者目線ではないものは嬉しくないですよね。

できればフラッと行ってもいつでもお参りできるのがよいですし、仮に待つ時間があっても、それを快適に過ごせる施設やサービスがあれば、よいと思います。

●参拝スペースの快適さ
 参拝スペースの広さ、騒音がないか、清掃が行き届いてるか、空調は効いているか、バリアフリーかどうかなど、チェックしましょう。

法要・葬儀などの対応可否

費用のところでも書きましたが、個別の法要や葬儀などに対応してくれるかどうかなども重要です。全く必要ないよ~という方もいるかもしれませんが、親戚の方々が法事をしたいなんてこともあるかもしれません。

ペットの納骨もできるのか?

仏教ではペットというか動物を人と同じところで供養することはNGとされています。ただ、最近はペットも家族と同様にという方も増え、それに応えるべく、一緒に供養できるお墓や納骨堂もあります。もしペットも一緒にということにこだわりたいのであれば、ここは譲れないポイントですね。

納骨堂の事業性

これはどちらがいい悪いという問題ではありませんが、お寺、販売・管理会社が信頼できるか?というのは気にしておくべきポイントです。

納骨堂に関しては、小さなお寺が檀家さんや地域の(お墓が無くて)困っている方のためにと、お寺の一角の棚に骨壺を納める棚を用意しているようなところもあれば、トヨタの関連企業がシステムを手掛けたような大規模の納骨堂もあります。
また、お寺がそういった事業に力を入れていたり、あるいは納骨堂の機械・システムの会社や販売会社がお寺に話を持ち掛けてなんて場合もあります。

他の企業に販売や管理を任せている場合、違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、僧侶ではありませんが専属のスタッフがいつでも快適にお参りできるようサポートしてくれたりするのは嬉しいものです。

また、大切な先祖や家族を供養してもらうわけですから、お寺としてしっかりとしていること、ちゃんとした僧侶がいることはマストなのですが、商売が全きダメで破綻してしまっては困ります。過去には事業が行き詰まり、納骨堂が潰れ、預かっていた遺骨を返すなんてこともあったようです。

利用者の声も参考に

お墓や納骨堂を選ぶ、契約するなんてことは住宅を購入すること以上に稀なことかもしれません。慣れている人は少ないというかほとんどいないでしょうし、選ぶのは大変かと思います。

そこで参考にしたいのが既に選んで利用している方々の声。
納骨堂にお参りに来る方に直接聞くというのは難しそうですが、レストランなどを「食べログ」などの口コミサイトを参考にして選ぶように、納骨堂もそういった口コミサイトに近いものができつつあるので参考にしてみてはいかがでしょう。
いいお墓
納骨堂ナビ
まだまだ利用者の声は少ないかもしれませんし、今ある口コミは関係者のものだったりするかもしれませんが、今後は充実していくかと思われます。

また、以前に「遺骨(お骨)はずっと持ってちゃダメなの?」の中でも書きましたが、「手元供養」という選択肢もあります。お墓にお骨を納めなければいけないと決まっているわけではありませんので。

親族が集まるお盆、今後の供養について、また納骨堂やお墓の引越しなどについて考えてみませんか?

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