いきなり質問ですが、アーロンチェアって知ってます？
もちろん知ってるよ。
使ってるよ～。
という方もいらっしゃると思いますし、画像を見ると、ああ、あれね！と気づく方も多いのではないかと思います。
テレビ番組や映画の中に登場したり、企業の会議室や音楽スタジオなどで使用されている様子がテレビや雑誌などで写ったり、また家具店や東急ハンズにも展示があったりと、目に触れる機会も多いですからね。
あのチェア、仕様によって値段に幅があり、10万～20万円くらい。ワークチェアとしてはちょいとお高い感じです。デザインや座り心地は好みや相性もあると思いますが、私は一目惚れして購入し、ずっと愛用しています、というかお世話になっています。
アーロンチェアとの出会い
今でこそ、頻繁に目にするアーロンチェアですが、私がこのチェアを知ったのは20年くらい前、日本での発売が始まったばかりの頃だと思います。
確かモノマガジンだったのですが、この椅子が紹介されていました。といっても1枚の写真と、“究極のワークチェア”的な簡単な説明のみ。でもその写真が、エイリアンみたいと言うか、H・Rギーガーのイラストのような感じでとても印象的でした。詳細は分からないけれど、こんなイスがあるんや～って衝撃を受け、どうしても欲しくなってしまいました。
今ならすぐにネットで探してポチってするのでしょうが、当時インターネットはあったものの、まだ常時接続が普及し始めたころ。ネットで調べる習慣も無ければ、情報もさほどありません。また10万円以上というお値段も、当時の私には簡単に出せる金額ではなかったので、気になりながらもすぐに購入とはなりませんでした。
そして忘れかけていたころに、事務機の営業をやっていた友人がやってきて、何か買ってくれないかと。
あ～そういえば、あのイス！と思い出して雑誌を見せると、何これ？！と言いながらも多分仕入れ可能とのこと。これも何かの縁、いいタイミングかと、値段のことは目をつむって発注してしまいました。
数週間の後、無事に納品。まずはその存在感と重量感に圧倒されました。実は機能に関しては全く知らないまま買ってしまったので、取説を見ながら各部を調整しながら“ほ～、いろいろ調整できるんだ～”と一生懸命10万円以上の価値を見出そうとしてましたね。
周りからは、そんなに高いイス買っちゃって～と、評判はあまりよくなかったりもしましたが、私の評価は満点以上。すぐに快適な座り心地を得ることができ、以来20年、同じアーロンチェアを使い続けています。数年前に2脚目を買い増しし、2か所で使用しています。
アーロンチェアって何がいいの？
先ほども言いましたが、デザインや座り心地は好みもあると思いますので、まずは機能面から。
タイプによってパーツや可動範囲が異なるのですが、「フル装備」のタイプは上の画像の様な感じに動き、様々な姿勢に対応してカラダをサポートしてくれます。座面の上下は大抵のチェアで調整できると思いますが、
・リクライニングが前傾姿勢にも対応
・リクライニングの固さが調整できる
・ひじ掛け（アーム）の角度や高さが調整できる
・腰や背骨のサポートを調整できる
と、自分が快適な状態に調整できるわけです。
また、お尻や背中が当たる部分はペリクルというメッシュ素材によって、適度なクッション性と通気性があり、体重をうまく分散させてくれます。腰の負担も少ないですし、暑い夏場でも涼しく、蒸れにくいわけです。
私は人一倍汗かきですが、このチェアなら汗でお尻や背中がびっしょりということはほぼなくなりました。快適な上に、スーツの傷みも減ってるんじゃないかなと思います。
私が購入した頃には幸運なことに（？）バリエーションがほとんど無かったので、アーロンチェアと発注したら、何も聞かれることなく、今でいうBタイプのフル装備が届きました。
そう、今はバリエーションもかなり増え、まず、サイズも3種類。自分の体型に合ったものを選べます。またカラー、パーツの仕様など、好みや周りの環境、予算によって選ぶことができるのも魅力です。
また、羨ましいことに、私が購入したころよりも、機能や素材がどんどん進化しているようです。最近出たリマスタードは魅力的なポイントがいくつもあり、3脚目を買いたくなってしまいました。
デメリットというか欠点も挙げておきますと、
・重い
・デカい
・他のチェアで仕事をしたくなくなる
くらいですかね。
重量はなんと24kg。分解もできない（しない方がいい？）ので、運搬する時もそのままです。
それはまず納品時に痛感しますね。座面を一番下げた状態そのままで、でっかいダンボールの箱に入って届きますから。
使用時にもデスク周りのスペースが狭いと、窮屈に感じるしれません。
そしてアーロンチェアの心地よさに慣れてしまうと、出張先などで他のチェアに長時間座るのが苦痛になってくるんですよ。
アーロンチェアのコスパは高い
いいイスなのは分かったけど高いよね。
そんな声も聞こえてきそうです。今は3,000円くらいでワークチェア買えちゃいますものね。その値段のイスでも十分使えます。実際うちの事務所ではそういうチェアも使用しています。でも、座り仕事が多いスタッフには気に入ったチェアを使ってもらっています。
私自身、若い頃は朝から深夜まで事務所にいることが多く、徹夜することもありました。
時間の割合でいうと、
イスの上＞ベッドの上＞＞車のシート
明らかにこんな感じでした。
ベッドや車のシートは慎重に選び、それなりにお金もかけながらも、一番カラダをあずける時間が多いイスにあまり関心がありませんでした。
見た目で選んだアーロンチェアでしたが、おかげで私は腰痛になったことはありませんし、長時間の仕事も快適にこなしてこれたと思います。
こういった健康面、快適なことによる作業効率の向上はある意味プライスレス。
だから高くないでしょ！というのはちょっと無茶ですよね。
もっと価格に切り込んでいきましょうか。
私はこのチェア、約20年使用していますが、これまでに1つのパーツを交換したのみで、それ以外故障は無し、まだまだ使えそうな感じです。布やクッションが無いので、その劣化がありませんし、汚れやシミは目立ちません。それも長く使える理由だと思います。
正規で購入したアーロンチェアであれば保証は12年。その期間は故障に関して無償修理が受けられます。
アーロンチェアを15万円で購入し、仮に12年使用したとすると、
1年あたり12,500円
1年のうち250日使用するとすると、
1日あたり50円
そう、たった50円。缶コーヒーよりも安いのですよ。
ということで、座り仕事の多い方には、10万円クラスのワークチェアも選択肢に入れてイスにこだわってみてはいかがでしょう。アーロンチェア以外にも、良さそうなイスがいくつもあります。
そして、インテリアショップなどでアーロンチェアを見かけたらぜひ座ってみて下さい。
しっくり来たのなら、ぜひ手に入れることをおススメします。
だって1日たったの50円なんですから。
購入は正規代理店で
安い安いと言っておきながら矛盾するかもしれませんが、10万円以上とやっぱり高額な買い物です。購入される場合はハーマンミラーの正規代理店で購入しましょう。アフターフォローや保証面で安心ですので。
アーロンチェアの販売に力を入れている代理店さんのホームページには、アーロンチェアの機能や歴史、サイズの選び方など、かなり詳しく説明されていますので、ぜひご覧ください。
（おすすめの正規代理店）
アマゾンでも購入できます。
